函館移住計画2015

函館移住計画応募締切3日前。
メールが来た。
ついに、一件目の応募メール。
それから3日間、いや、締め切りを過ぎてからも応募のメールは続いた。
本当に富樫さんの言った通りになった。
募集開始から約2週間という無謀な募集期間と、SNSの力を過信していたところは当たり前ながら次回改善すべき点です。

定数を上回る沢山の応募をいただいたので選考する事になった。
今回物件を提供してくれた大家さんからは、「函館に旅行したかった人が、安く泊まれるからという理由で、単なる宿泊施設代わりに応募してくるのでは?」という指摘もあった。
大家さんとは企画の趣旨を理解して協力してくれる人しか選ばないと約束していたけど、応募してくれた人達はみんな熱意が伝わってくる内容のメールだったので、選考は本当に悩んだ。

十分に話し合った結果、3人家族、親子三世代3名、単身男性という方達に決まり、いずれも関東在住だった。
これで開催決定。
ここからは体験モニターの方達を受け入れる準備が始まる。
それぞれの物件の大家さんに開催決定の報告をし、鍵を預かり準備を始める事にした。
やりたい事を挙げていったらキリがないけど、今回は時間が無いのでペンキ塗りと大掃除に絞る事にした。
企画の開催期間中には「不動産内覧ツアー」、「交流イベント」をやる事に決めていたので、こっちの準備もしなければならない。
どう考えても、仕事の合間にこれを全部やるのは厳しい。
そこでFacebookページでボランティアスタッフを募集する事にした。
すると、ここでも沢山の方から参加希望があった。
実際に作業を始めてからは仕事の都合上、「今日これから○時間後に作業開始します。」というような急な連絡が多くなってしまい、せっかく立候補してくれたのに1度も会えなかった人がいたのは残念でした。
作業をしている間、近所の人達が珍しがって様子を伺い、そのうち差し入れまで持ってきてくれるようになったのも嬉しいハプニングの1つでした。
なんとか予定していた作業を終えて、いよいよ開催当日を迎える事になる。

当日、天気にも恵まれてまずは「海街暮らし」の入居手続きへ。
参加者のTさん達は、僕よりも先に到着していたらしく、レンタカーが停めてあった。
しばらくすると海の方から3人で歩いて来るのが見えた。
この辺りを散歩していたらしい。
Tさんは自動車メーカーのデザインをしている方で、お母さんの故郷が函館なのだとの事。

次は「路地暮らし」。
参加者のHさん達は熱烈な函館ファンで、もう何度も訪れているらしい。
函館への移住も考えていたところ、この企画を知り応募してくれた。
西部地区のなかでも、ガイドブックで紹介されるようなエリアよりも、路地暮らしが位置するような、静かなところが好きだとの事。
入居手続きをしながら少し話しただけでも、僕よりも函館の事を知っているだろう事はすぐにわかった。

最後は「坂道暮らし」。
車で現地に向かい、最後の角を曲がった所で、スーツケースを引いて坂道を登る人が遠くに見えた。
声をかけると、参加者のYさんだった。
YさんはGLAYのファンで、彼もまた函館を何度も訪れているらしい。
一緒に部屋に入り、窓を開けた時、「僕の函館のイメージはそのままこの景色です。」と喜んでくれた。

みなさん無事到着し一安心です。
ここから函館移住計画スタート。